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活動の記録
1.市民連合あおもりの結成と立憲野党を支援する声明
〇声明文
来る10月22日、わが国の進路を左右する歴史的な総選挙が行われます。安倍首相は9月25日、「国難突破解散」を記者会見で表明し、同28日に召集した臨時国会では所信表明、野党の代表質問もなしという前代未聞の冒頭解散を行いました。今回の解散は、2012年12月の安倍政権発足以来のこの5年間、特定秘密保護法、集団的自衛権容認と安保法制=戦争法、共謀罪の強行制定など、立憲主義・民主主義・平和主義を無視した独裁的政治が続けられ、さらに「森友・加計疑惑」に象徴される政治の私物化が行なわれていることに対する、「アベ政治を許すな」という多数の国民批判の声に追い込まれたものです。
しかし、安倍政権は、北朝鮮の核・ミサイル問題を最大限利用して、憲法に自衛隊を明記するほか緊急事態条項を盛り込むなど、今年5月3日の憲法記念日に発表した「九条加憲」、2020年までの憲法改正施行を当初の方針通り推進する姿勢です。
こうした情勢のなか、2015年の安保法制=戦争法反対運動の高まりの中で同年12月「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(通称「市民連合」)が、①安全保障関連法の廃止、②立憲主義の回復、③個人の尊厳を擁護する政治の実現を目指す「市民のプラットフォーム」として発足し、これらを実現するために立憲野党と市民の共闘が進められてきました。具体的には、2016年7月の参議院議員選挙をはじめ新潟県知事選、仙台市長選など各地の地方選挙において勝利してきました。そこで証明されたのは立憲野党と市民の本格的な共闘が構築されれば「安倍一強体制」を打破する受け皿になり得ることが明らかになったことです。私たちはこの線上に今回の総選挙も闘われるべきと考えていました。
しかし、9月28日、希望の党と民進党の合流問題が起こりましたが、希望の党による安保法制の容認と憲法改定を踏み絵とするその手法は、安倍政権となんら変わることがなく、その補完勢力であることが明らかになっています。従って市民連合あおもりは希望の党を支持しません。逆にこの間、営々と積み上げられてきた立憲野党と市民の共闘は崩れることなく、10月3日に設立された立憲民主党と日本共産党、社会民主党との共闘体制はより強固に構築されつつあり、これまで以上に立憲主義回復と憲法九条の改定を許さない運動は全国各地で強化されています。
青森県においては、地域的な運動はあったとはいえ、青森県全体の「市民連合」は結成されておりませんでしたが、現在の重大な情勢を鑑みて、ここに「市民連合あおもり」を結成し、全国の運動に合流することにしました。私たちの当面かかげる政策と闘い方は以下の通りです(全国の市民連合「政策」9月26日付、参照)。
1.憲法違反の安保法制を上書きする形で、安倍政権がさらに進めようとしている憲法改正とりわけ第9条改正への反対。
2.特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法など安倍政権が行った立憲主義に反する諸法律の白紙撤回。
3.福島第一原発事故の検証のないままの原発再稼働を認めず、新しい日本のエネルギー政策の確立と地域社会再生により、原発ゼロ実現を目指すこと。
4.森友学園・加計学園及び南スーダン日報隠蔽の疑惑を徹底究明し、透明性が高く公平な行政を確立すること。
5.この国のすべての子ども、若者が、健やかに育ち、学び、働くことを可能にするための保育、教育、雇用に関する政策を飛躍的に拡充すること。
6.雇用の不安定化と過密労働を促す『働き方改革』に反対し、8時間働けば暮らせる働くルールを実現し、生活を底上げする経済、社会保障政策を確立すること。
7.LGBTに対する差別解消施策をはじめ、女性に対する雇用差別や賃金格差を撤廃し、選択的夫婦別姓や議員男女同数化を実現すること。
本日立ち上げる「市民連合あおもり」は、私たち青森県民のこれまでの運動を踏まえると、立憲民主党、日本共産党、社会民主党が立憲野党として評価できることから、今回の総選挙においてこの三党を支持し応援するものです。
2017年10月8日
〇市民連合あおもりポスター(記者会見用)
〇「市民連合あおもり」世話人(あいうえお順)
浅石紘爾(弁護士)、石川隆之(弘前市、薬剤師)、今村修(奏海庵主)、内田弘志(八戸医療生協理事長)、遠藤順子(青森市、医師)、大竹進(弘前市、医師)、葛西聡(弘前市、弁護士)、鎌田廣(浪岡住民)、神田健策(弘前大学名誉教授)、工藤トミエ(弘前市民)、栗橋伸夫(むつ市民)、崎野修(弘前市民)、佐々木紀定(五所川原市、西北五9条の会)、佐藤真由美(弘前市、薬剤師)、髙松利昌(弘前市民オンブズパーソン)、舘田総子(平川市民)、谷崎嘉治(青森市、元高校教員)、津川俊彦(弘前市、薬剤師)、苫米地宣廣(十和田市、元高校教員)、中道雅史(青森市民)、中屋敷泰一(八戸市民)、成田博之(弘前市、歯科医師)、野坂庸子(むつ市民)、藤田せい子(弘前市、 介護支援専門員)、藤森勝彦(浄土真宗大谷派僧侶)、堀幸光(青森市民)、松田耕一郎(市民)、松田左衛子(市民)、村上準一(むつ市、元高校教員)、山下義仁(平川市民)
(2017年10月8日現在30名)